アレルギー疑惑のワンコ最近、体がかゆいかも…もしかして食物アレルギー?
そんなとき 自宅でもアレルギーの原因探し(食事負荷試験)が可能 です。
我が家のミト子さん(トイプードル・3.5kg)は病院でアレルギー血液検査後、先生に教わった方法で自宅調査を行い、アレルゲンを特定しました。
手間はかかりますが、正しく手順を踏めば 家庭でも原因食材の切り分けができます!
この記事では 病院で実際に教わった「食物アレルギーの調べ方(理論編)」 をシンプルにまとめます。
※ 実際の我が家のアレルギー調査の記録はコチラ↓


食物アレルギー調査の基本手順
自宅での調査は、原則として以下の流れです。
- アレルギー反応が出ない主食(メインフード)を決めて固定する
- 反応が治まるまで主食のみで過ごす
- アレルギー疑い食材を1種類だけ加えて試す
- 反応を数日〜1週間観察する
- 反応が無ければ次の食材へ、出たら主食のみへ戻る



とてもシンプルですが、それぞれの食材に1〜2週間必要となり、かなり根気が要る作業でした。
食物アレルギー反応は「かゆみ」「涙やけ」や「耳の汚れ」などワンコによって様々だそうです。
我が家は肌荒れが気になったので病院で相談し、血液検査を行って→ある程度アレルゲンの目星を付けてから、自宅で食物アレルギー調査を行いました!
↓アレルギー血液検査については以下の記事を参照ください!↓





我が家は、一通りの調査におよそ1年間かかりました!
手順① 反応の出ない「主食」を決める
まずは「これなら反応が出ない」というメインフードを見つけます。
ここが軸になるのでとても重要です!
選ぶポイント
- 試したい食材と 主原料が被らないもの(例:鹿肉、魚類など)
- 一般的なフードの原料(鶏・牛・小麦など)は避ける
- 穀物アレルギー疑いがあればグレインフリー推奨



もし、小麦や乳製品なども疑惑アリなら、一旦排除してメインのフードを決定した方がいいです。(穀類不使用・グレインフリーやグルテンフリーと書いているフード)



一般的にドッグフードに使われているものは省いて、ちょっと珍しいもの(魚や鹿肉など)がおすすめです。
▶︎血液検査済みなら、「主食を決めやすい」&「アレルゲン特定の参考になる」


上半分は主要食物アレルゲンと言って、よくフードに含まれているもの(牛肉・豚肉・鶏肉・卵白・卵黄・牛乳・小麦・大豆・トウモロコシ)です。
下半分は除去食アレルゲンと言って、一般的にドッグフードにはあまり使われていないものなので、手順1のメインフードはこの中から選ぶとやりやすいそうです◎(羊肉・馬肉・七面鳥・アヒル・サケ・タラ・エンドウ豆・ジャガイモ・米)
▶︎ 犬のためのドッグフードアレルギー検索(便利な検索フォーム)
我が家がネットショッピングでお世話になっている、GREEN DOG さんではアレルギーお悩み別のフード紹介コーナーがあり、特定の主原料に限定して探すこともできます!


また、POCHI さんではアレルギー項目にチェックを付けるとそれらを除外したフードが検索できる画期的なフォームも用意されています!
↓大変便利ですので、ぜひ利用してみてくださいね^^
※ 我が家が実際に主食にしていたものや、その他おすすめは今後まとめる予定です^^
手順② 症状が治まるまで「主食のみ」で過ごす
「手順1で決めた主食」以前に食べていたものの影響でかゆみなどがある場合は、まず 反応が完全に引くまで主食だけ にします。
- おやつも主食の原料に限る
- 「例:鹿肉&さつまいも」が主食なら、鹿肉ジャーキー・さつまいもだけはOK
- 小麦や乳製品などの可能性があれば完全に排除する
※ 手順4にて、アレルギー疑惑の食物を試して反応が出た場合(4-A)も落ち着くまで主食のみ(または主食と関連のあるおやつのみ)となります。
手順③ 疑いのある食材を「1種類」だけ試す
痒みなどが治り、主食が安定したら、いよいよアレルゲン調査スタートです!



手順1〜2まで、我が家は2週間弱かかりました…汗
食材の選び方
- 血液検査の数値が高いもの
- よくドッグフードに含まれる主要原料(鶏・牛・乳・小麦・大豆など)
- 手順は病院の方針により変わるが、基本は 頻出原料 → 珍しい原料 の順でOK
※ 血液検査について詳しく知りたい方↓


与え方
できるだけ 原形に近い形で、少量(スプーン1杯)を毎食混ぜる。
例:
- 卵 → 固ゆでの白身だけ or 黄身だけ
- 鶏肉 → 茹でたササミ
- 鮭 → 茹でた生鮭
- 小麦 → 茹でたうどん
- 大豆 → 豆腐
- 米 → 炊いた白米



羊・馬・七面鳥など難しいものは、「それぞれが原材料に入ったフードで代用しても大丈夫」と指導されました。
我が家は、原形で試せる項目が終わってから、主食にしているフードから「羊肉メインのフード」などに移行する形で、後半に試しました。
手順④ 数日〜1週間「反応をみる」
特に最初の2〜3日が重要です。
アレルギー反応が出る子は数日以内に症状が現れるそうです。
反応が出た場合(4-A)
- すぐにその食材を中止
- 完全に治るまで 手順2主食のみ に戻る
- 治ったら次の食材を試す



我が家は、食物にもよりますが、反応ありだったものはかゆみが治るまで約3〜7日かかっていました。
完全に治ってから次のテストをしたほうがいいので気長に行いまししょうとのこと。
反応が無い場合(4-B)
- 1週間毎食スプーン1杯を続けて問題なければ「OK食材」
- その後は 3日間混ぜ物なしの主食のみ に戻してから次へ進む
手順⑤ 繰り返してアレルゲンを特定する
OK食材が増えるほど、主食ローテーションやおやつ選びが楽になります!
逆にNGが多い子は、日常のフード選びがよりクリアになります。



調査が進んでいくとずっと同じ主食で飽きてくる子もいると思います…
アレルゲンじゃないと分かったら、主食変更してもアリです!
※ 我が家の一年間の調査記録はこちら↓(※こちらは実践レポなので内容が異なります)



途中、耳にカビ生えたりしてエライ遠回りしてもたねん(泣
あと、私が食べられるもん、結構少なかったわ…


調べる際の注意点(超重要)
病院の先生から一番強く言われたのがこれ。
「調査中は、決めた食材・アレルギーじゃないと既に分かった食材以外は絶対に与えないこと!」
理由:
「アレルギー反応が出た時、どの食物が原因で反応が出たのか分からなくなるため」by先生



シンプルですが、これが最も難しく、最も大事です!
まとめ:手間は大きいけれど、確実に愛犬の助けになる
自宅でのアレルギー調査は根気が必要ですが、
愛犬のストレスを減らし、安全な食生活をつくるための大きな一歩 になります。
- 主食固定
- 1種類ずつ
- 少量で
- 数日〜1週間観察
- 完全除外の徹底
この基本を守れば、家庭でも十分アレルゲンを特定できます。
▶︎ 実際に1年間調査した結果はこちら(体験記)


▶︎ アレルギー血液検査の詳細はこちら(費用・項目など)





全体的には手間なのですが、食物アレルギー検査をしておいた方が、試す食物の種類や順番を選ぶ指標になるので、自宅での調査がより楽になると思います。(実際、とても役立ちました!!数万飛びますが…涙)



ワンコもご家族もファイティン!








