犬のアレルギーを家で調べてみた|1年かけて分かった食材と症状の実録レポート

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Photo by Karsten Winegeart on Unsplash
飼い主

「うちの子、食物アレルギーかも?」
そう思って自宅で調べてみると、これが想像以上に大変でした…!

この記事では、我が家が実際に行った

  1. アレルギー血液検査(別記事
      ↓
  2. 自宅での“食物負荷試験”
      ↓
  3. アレルゲン特定までの道のり

をまとめた “リアル体験レポート” です^^

▶︎ やり方の詳細は理論編へ(重複を避けて簡潔にしています)

目次

✔ 負荷試験って何をするの?

負荷試験とは、

主食となるフードに「疑惑のある食物を1種類だけ」少量混ぜて、1週間継続するテスト

です。

  • 1週間続ける(大丈夫ならOK食材)
  • 反応が出たら即中止して主食フードのみに戻す
  • 赤みやかゆみが出たら、完治してから次へ進む
  • 期間は無理に短縮しない

という流れ。

飼い主

結果的に、我が家は
“主要な食材+αを調べ終えるまで約1年” かかりました(遠い目)。

さらに、アレルギー反応が出ない「完全に安全な主食」は……
わずか3種類(涙)

✔ 実際にどんな症状が出ていたの?

うちのミト子さんは、

  • 身体のピンポイントがかゆくなる(内股や肘、足先など)
  • 肌全体が赤くなる

などなど、なかなかの敏感っ子。

ミト子さん

チキン・牛肉・ラム肉など
“ドッグフードでよく見る主役級食材” がほぼ全滅

飼い主

途中、耳にカビが生えたり病気になったりと紆余曲折ありました…

それでも諦めず、ひとつずつ地道に調べました。

1年間の流れ

STEP1:主食のフードを固定(約2ヶ月)

負荷試験の前に、

「反応の出ない主食フード」を絶対に固定する

必要があります。

が……これがなかなか決まらず。

最終的に ナチュラルバランスのベニソン&スウィートポテト に落ち着きました。(ここまで約2ヶ月)
(鹿肉は反応なし◎)

▶︎詳細レビューはこちら↓

飼い主

主食、お財布には優しいんですけど、第一主原料がポテトなのでちょっと微妙です…(調べたところ、「本来肉食の狼を祖先とするワンコにはお肉がメインになるご飯をあげたほうがいい」とのこと。ご家族の判断で決めるのが良いと思います^^)

STEP2:食材単体で負荷試験(1〜9まで実施)

ここからは、テンポよく要点だけまとめて紹介します。

ミト子さん

先生が「何からスタートしても良いけど、とりあえずアレルギーじゃなさそうなものから試していきましょうか」とのことでサーモンから始めました

① サーモン(7日)◎

飼い主

生鮭を買ってきてスプーン1杯分に分割し、一つ一つラップに包んでジッパー付袋へ入れ、冷凍保存しました。
解凍して茹でて与えました。

食いつき最強。アレルギー反応なし。

② ポテト(7日)◎

マッシュして冷凍ストック。合格!

ミト子さん

定期的に作り置きしておくと、主食を食べたがらない時などに重宝しました!

③ 米(2日)×

2日でかゆみ発生。即中止…

先生がおっしゃってた通り、ダメな食物はすぐに(1〜3日で出るよとのこと)反応が出ました…
米はNG決定です…(喜んで食べてたんやけどなぁ…涙)
かゆみが治るまで、病院で頂いたステロイドを塗り、主食のみで過ごしました(この間、3日でした)

④ とうもろこし(7日)◎

飼い主

ヒト用の冷凍コーンを購入し解凍して与えましたが、硬いのかまずいのか…嫌がるので外側の皮を剥いであげるとなんとか食べてくれました。

アレルギーなし。でも食いつきは微妙(笑)

⑤ 大豆(7日)◎

絹豆腐でテスト。問題なし。

⑥ 小麦(4日)×

かゆみ発生 → NG。

冷凍うどんで実践。
喜んで食べていましたが、NGでした…
アレルギー反応が出たので中止し、治るまで主食のみで過ごしました(3日間)

⑦ タラ(5日)△(最終NG)

赤みが出たので中止。

食いつきの良さにびっくりでしたが、5日目に少し身体に赤みが…
すぐに中止し、その後は主食のみで過ごしました。(完治まで1週間かかりました)

※ここまで約3ヶ月。
血液検査で「数値が低い=疑惑の少ない食材」をひと通り調査完了。

⑧ 牛肉(3日)×

飼い主

先生からは、ヒト用牛肉のモモ肉や脂身の少ないものと言われました

途中でトリミングに行ったためか、かゆみ発生!食べ物かトリミングか分からないので一旦ストップ…

ティー坊

トリミングではバリカンを使うので、皮膚が弱いとかゆみが出ることがわかりました。トリミング前後は新しいものを試さないようにするのが大事!

⑨ チキン(4日)×

ヒト用のササミを買ってきて、細かくし、ラップして冷凍保存。

やっぱりダメでした(TT)
この後、痒みと赤みの完治に1週間以上かかりました。
さらに耳にカビが繁殖していることが分かり、負荷試験は半月ほどお休みしました…

ミト子さん

ここまで4ヶ月ほど

食事のたびにワクワクして待つふたり^^

STEP3:食材単体 → “フード”での負荷試験へ(約半年)

単体で試しにくい食材は、
対象食材を主原料としたドッグフード で検証。

※ 血液検査でアレルギー疑惑大のものは調査していません。
お迎えしてから5年間、今まで食べたフードと体調を記録していたので、そのデータから「もう絶対無理でしょう!笑」となり、ポーク・牛乳・卵・小麦に関しては負荷試験を見送りました^^


ミト子さん

約1週間かけて少しずつ主食フードから置き換えていきました。
移行途中でアレルギー反応があれば中止。
元の主食フードに戻して完治してからまた、別のフードを試しました!

① ニシン(AATU /アートゥー の旧シェルフィッシュで検証)△

だんだん食べなくなり、最後は嘔吐 → 胃炎。

飼い主

「好き嫌いもフード選びの重要ポイント」と痛感しました。

サーモンとニシンが主原料のフード「AATU (アートゥー)の旧シェルフィッシュ」で試しました。
リニューアル後は「AATU (アートゥー)のサーモン成犬用」にニシンが含まれているようです。

▶︎「AATU (アートゥー)のサーモン成犬用」の口コミ記事はこちら↓

② イワシ(おやつで検証)×

飼い主

「塩分は控えたい」そんなご家族は、
塩を使っていないドットわんのイワシが便利です

喜んで食べていましたが、かゆみ発生のため中止…

ティー坊

おやつでの検証はアリです!
ただし他のおやつは完全にストップすること。

③ ホース(WOLFSBLUTウルフブラッドのワイドプレーンで調査)◎

食いつき最高&安定して過ごせた “1軍フード” に昇格。

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主原料は馬肉で、肉肉しい香りでした。

※WOLFSBLUTウルフブラッドですが、原材料の手に入れにくさ等で現在、輸入できていないようです(2023年11月追記)

▶︎現在、馬肉主体のフードは少ないので、おやつで検証するのがおすすめです↓

飼い主

プライムケイズ」は他にも、牛・豚・鮭など、様々な肉魚系おやつを取り扱っているブランドさんですので、アレルギー調査におすすめです!
混じり気なしの100%ミート&無添加◎

✔ 最終結果(一覧)

主要食材のうち 多くはNG でした(涙)。

  • OK:カンガルー・鹿・サーモン・ジャガイモ・大豆・ホース・カツオ
  • NG:羊・ターキー・豚・乳製品全て・米・タラ・牛・鶏・イワシ・ダック
飼い主

ドッグフードによく使用されている食物がNG枠にずらり…涙
ですが、本当によく頑張りました…!

おわりに:ここからが本当の「食事選び」

アレルギー特定後は、

「安全に食べられて・食いつきも良くて・継続できる主食探し」

という新しい課題に直面。

正直、ものすごく大変です!!
でも、今の状態を知れたことで、無闇にフードを変えて悪化させる心配がなくなりました。

飼い主

これから8歳!
シニア期を元気に過ごしてもらうためにも、引き続き試行錯誤していきます^^

ミト子さん

同じ悩みを持つご家庭の参考になれば嬉しいです。

同じアレルゲンをお持ちのご家族がいらっしゃいましたら、我が家で大丈夫だったフードを後日厳選して公開しますので、参考になればと思います(しばしお待ちください…)

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About us!

関西在住のトイプードル(10歳)。ビビりで甘えん坊なティー坊&神経質でこだわり強めなミト子さんです。個性の違う2頭のQOL向上を日々試行錯誤しています。

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