ワンコのアレルギー検査は、「やっても意味がない」と勧めない獣医さんもいらっしゃいます。
実際、かかりつけの動物病院では無駄だと言われましたが、別の病院で検査し結果がきたのでご紹介します。
結論から言うと、個人的には「やって良かった!」です。
以下、検査項目や検査によってどんなことが分かるのか…などを公表しますので、受けてみるかの参考にしていただければと思います^^
アレルギー検査を受けることになった経緯
ミト子さんに皮膚トラブルがあり、食物アレルギーの可能性があるのでは?と思ったのがきっかけです。
もう長年、両肘の内側を執拗に舐めて赤くなったり、耳の痒み・臭いがひどかったりします。
加えて、引っ越し後に行ったトリミングサロンで内またをバリカンで荒れるほど剃られてしまい、患部は痒みが気になるようで赤黒く腫れるまでなめてしまいます…
食べ物によって痒みが悪化したりしているのでは?アレルギーが関係しているのでは?と思い検査を受けてみることになりました。
なぜ検査は無駄だと言われるのか?
動物病院で説明がありました。
人間のアレルギー検査とは大きく違い、検査で陽性が出てもそれが原因で皮膚荒れなどに影響が出ているとは限らないとのこと。
例えば人間の場合、キウイアレルギーの方がキウイを食べると舌が痺れるなど身体的影響が出たりしますよね。
しかし、ワンコの場合は例えば鶏肉に陽性が出たとしても、皮膚荒れの影響ありの可能性もあるし全く関係がない可能性もある、一方の陰性だったとしても荒れの影響ありの可能性もある…とのこと。
本気で調べるには、皮膚トラブルの原因と考えられる物質(食べ物)を与えてみて影響が出るか一つずつ試していく必要があるそうです。
アレルギー検査は意味がないとはいうものの、受けることによって「これは皮膚トラブルの原因の可能性があるかも」と見当がつき、食べ物を試していく際に指標になると、検査した病院で教えてもらったので、我が家は受けてみることにしました。
実際の検査当日の詳細+費用
当日は絶食などもありませんでした。
体調を見てもらって大丈夫そうであれば血液を抜きます。
右肩から首の間に注射をしてもらったのですが、ちょっと驚くほど量を抜いてました…
ミトちゃんは注射が嫌いなので「ヒッ!」と悲痛なうめき声でした(TT)
めちゃめちゃ痛かったわ…
注射後、その日は安静にしてくださいとのこと。
費用は2種類の検査をお願いしたので、合わせて4万円ちょっとでした。
動物病院によって違うみたいですが、だいたいこのぐらいの価格だそうです。
検査結果と分かったこと
結果は約1か月ほどで出ましたので、皮膚科医院さんに貰いに行きました。
コロナの関係で遅くなったので、本来ならばもう少し早めに分かるとのこと。
1つ目の結果:アレルゲン特異的IgE検査
こちらの検査では、ダニや植物などの環境アレルゲンと肉・魚やトウモロコシなどの食物アレルゲンについて検査することができるとのこと。
先生によると、この検査ではどの項目も数値が100ng/mlを超えていないので、アレルゲンとは考えにくいとのこと。
2つ目の結果:リンパ球反応検査
食物アレルギーにはIgEが関係するタイプとリンパ球が関係するタイプがあるため、IgE検査だけではわからない食物アレルゲンをリンパ球反応検査で見つけることができるそうです。
こちらの検査では、数値が0.3以下の場合はそんなに気にしなくてもOKと判断するそうです。
結果、ミト子さんの場合は「卵白・卵黄・牛乳・七面鳥(ターキー)」の数値が高めなので避けた方がいいと言われました。
おやつとして、乳たん白質が入っているもの(クッキーなど)も与えていたのですが、それも一旦ストップしましょうとのこと。
アレルゲン特異的IgE検査は40項目、リンパ球反応検査は18項目の検査でしたが、個人的にはもう少し多くの項目があればな…と思いました。
鹿やマグロ、カツオなどもよく食べていたのですが、検査対象外でした。
他にも検査機関があるみたいなので、さらに細かい項目を希望の場合は獣医さんに相談してみてもいいかもしれません。
今後の治療方針
検査によって大体の検討がついたので、まずは数値の低いものを主食に1か月半~2か月間、他を与えないで続けることになりました。
現在、カンガルーがメインのフードを食べているのですが比較的調子がいいので、おやつも断って改善状態を見てみようと思います。
先生によると、2か月後状態が良くなったら、卵白など数値が高かったものを一つずつ与えてみて、それが原因かどうか突き止めるとのことです。
長期戦覚悟でがんばります
\NEW/
先生に教わった皮膚トラブルの元になる食物アレルギーを調べる方法をまとめました(2021.6.14)
まとめ
結果として、参考程度でも治療の指標になり良かったと思います。
高額な検査ではありますが、アレルギーがあって症状が出ているならば一生付き合っていかなければなりません。
まだ老犬ではないですし、これからの生活を痒み等のストレスなく過ごしてほしいので、先は長いですが少しずつ改善できたらと思います。